2019年03月22日

オーガニック化粧品を手作りして気づくこと

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お客様から嬉しいお声をいただきました。

こちらです。途中まで掲載しますね:

 

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しっかりとした赤味ですが、画像ほど黄身が強くなくて気に入りました。
保湿後の唇には案外可愛らしい血色がプラスされて、自然と赤みを加えていくように調整ができました。
肌から浮かない綺麗なクリアレッドのグロスです。

グロスを取り出した瞬間から、仄かな薔薇の香りに心を掴まれました。
北海道に自生するハマナスのようなイメージで、かわいらしく清々しい薔薇香に、心が踊ります。
飲食の邪魔になるような強さは決してなく、とても仄かなのに常にホッとしつつ胸が高鳴るような絶妙な香り具合です。

質感もちょうどよいコッテリ感でべたつき過ぎずにシットリ充実した潤いとツヤが出ます。

長年、紫根を漬け込んだ自作リップを作っていた私にとって、こちらのグロスは特別な感動と尊敬をおぼえる製品です。
私も酸化鉄や酸化チタンなどのザラザラした粉末を唇につけるのは決して良いこととは思わず、紫根だけで色を出すことにこだわっていました。
紫根を漬け込んだオイルを配合するやり方だと淡い色合いですが、原料オイルやバター類すべてをミックスした物に紫根をじっくり漬け込むやり方で、しっかり濃いレッドを作り出していました。
ラズベリーオイルを配合することで、UVケアと色合いに少し黄身を帯させる事もできます。
香りも、その時の体調で精油で鎮静したり、華やかにしたり、リップとしても軟膏としても重宝しておりました。
しかし余裕がなければ作れないし、作り置きし過ぎても紫根の色は紫外線などで退色します。

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私は化粧品開発を自己流で始めたのが学生の時からの数年、そして

この仕事を始めてから15年以上、

合計すると20年近くになりますが

お化粧品の手作りと、製造販売業として研究者とともに開発する際の

一つの大きな違いが

経時による菌の発生など劣化の検査と保存対応

になります。一見地味ですが、このことになります。

 

新製品は、短期間で熱や湿度を加えたストレス試験を行い、

既製品は、日に当てたり半年、一年、二年・・・とタイミングごとに検査し、

菌が発生していないか、色や状態が変わっていないかを

見ていき、対応していくことが化粧品製造販売業、製造業としての

大きな仕事であり義務になります。

私にとってそれは、当然のことですから、それを何か負担に思うことはなく、

むしろチャレンジ(挑戦)として、それに対応する保存方法を探していきます。

もちろん天然植物成分でですが、それだけではないのが複雑で難しく、面白いところ。

例えば、製造時のpH状態をどの時点でどのようにもっていくと

その成分の保存力が最も効率的に引き出されるという経験と知識、

そして新しい成分がどうなのかという確認の繰り返しになります。

簡単に一例で言うと、pHによって保存力の効き目にも大きな違いが出るということです。

 

私も個人的に、こちらのお客様(Sino様)のように、まさにオイルを熱して紫根を抽出して

真っ赤な色を出して、その色に黄身を加えよう、バームのようにしよう、と

お料理のように何通りも作ったものでした。

そうすると、研究者と話すときに、可能性の広がり方が全く異なるからです。

普通では思いつかないことを思いつきます。

 

こちらのお声には返信も書いています。

ブルークレールには素敵なお客様が多く、そのような方々に支えられて、

力をいただけていることに感謝し、嬉しく思います。

 

※ところで、サイト上のローズリップグロスを塗った唇の写真は

近日中に、本当の色に近いものに差し替えます。

実際はもっと黄色味の少ない、True RED(真っ赤)に近くて

それにはちみつを足したような色です。

 

関連記事:オーガニックコスメとは?見分け方やその魅力について

オーガニックリップグロス2色商品一覧

ブルークレール国産オーガニック化粧品webサイト

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