7/11発売ローズ天然香水開発ストーリー 〜香りは美肌をつくる
ブルークレールのひとつめの製品は、美容液のリペアモイストWエッセンスでした。
2006年に最初のバージョンが出来上がりました。
ですが、実は化粧品づくりで最初に取り掛かったのは、
この美容液ではなく、香水なのです。それも学生時代でした。
小さい時から読書をよくしました。
日本や海外の純文学や推理小説が好きでしたが、広いジャンルを読みました。
イギリス人の有名なアロマセラピストの、ロバート・ティスランド氏の本が翻訳されて、
フレグランス・ジャーナル社から発行され、それが一冊6000円で、学生の自分には高価な本だったのですが、
購入して読んだのが、大学生の時です。
びっしりと文字で埋め尽くされている本でした。
精油やオイル、その香りを使ったマッサージが体に良いことは既に知っていました。
その本は、芳香療法の歴史や根本原理を、科学的根拠と同時に、古書の記載からも紹介していました。
その古書とは、出エジプト記であったり、ギリシャ神話であったり、
ヘブライの数千年前の歴史書だったりしました。
香りが肉体と心にどのように影響していくかを、ティランドさんは
科学と歴史的記述の両方の側面から、多角的に、柔軟に全てを受け入れ、
消化し吐き出すように、一見自由に、でも実際には深い研究の元に、緻密に書かれていました。
前半では、実際にアロマテラピーを芳香浴やマッサージ、顔にどのように使っていくかの紹介がされていました。
後半では、一つ一つの精油について紹介されていました。
香りを作る植物の起源や歴史、陰陽の特徴や、香りの強度、蒸発速度や支配星、特性と用途、
昔からの言い伝えや古くからの使い方、そして人々の体験談に至るまで、
化学的な部分とスピリチュアルな部分まで話は三次元に交差し、
そして数千年前の昔話にまで、話は柔軟にさかのぼりました。
堅実に書かれた文章の中から現れるものは、多角的な知識と観察、時空を飛び交う物語でした。
この本を書くまでに、このティスランドさんは、どれだけの研究と経験を積み重ねたのだろう。
と思いました。
子供の頃から、本を読むたびに、書く人の人格や生き方に興味を持ち、
(だからこういう文章を、こういう題材で書くのだ)
と推測することが好きでしたが、
ティスランドさんに対しては、感動のような尊敬を抱いたことを覚えています。
それが私がアロマテラピーを始めるきっかけでした。
友人たちに、その悩みに応じてオイルに精油をブレンドして
使ってもらいはじめました。
思う以上に友人が喜び、そして肌が変わったと驚くように
話してくれたきらきらした表情が昨日のことのように思い浮かびます。
その時実は、そのブレンドオイルよりも前に、香水作りを始めていました。
香り作りには多くの高価な精油を使います。
どれくらいかというと、
ダマスクバラ花油たった1mlが1万円以上
ネロリ(オレンジ花油)が同じくらい、
本物のジャスミンやリリーなどその数倍で
さらにめったに入手できないのです。
香水でそれらをメインで作るとなると、1mlではできません。
特にダマスクバラ花油やオレンジ花油(ネロリ)を
ミドルノートやトップノートにメインで使うことが好きでしたから
学生にとっては、贅沢な趣味になるのですが、
少しずつ精油を買い求めては、香水専門書を読みながら作ったのです。
香りは美肌をつくります。
香りは脳の奥深くに達し
人間の本能部分に影響し
自律神経を深く動かし、身心を整え
そして結果的に肌を輝かせます。
前回のメルマガや、コラムに書いている通りで、
香りは脳の深部の大脳辺縁系にダイレクトに届く
五感の中で唯一の感覚です。
香りは、自律神経その他をコントロールして、
心身とお肌に深く働きかけます。
今まで長い間、自分の使う香水はほとんど自分で手作りしてきました。
その中でローズオットー(ダマスクバラ花油)だけの香水がやはり格別であることを、実感してきました。
天然のダマスクバラ花油とダマスクバラ花水のみのコンビネーションが
それ自体でベースノート、ミドルノート、トップノートを超越して
香りの厚みと、経時での香りのふくよかな変化を
バラだけで表現します。
ダマスクバラ花の精油や蒸留水は、アロマテラピーの中でも香りの質はもちろん
効能や女性に与えるポジティブな影響力としても最高峰になります。
長い期間をかけて、rose du bleu clair(ローズ ド ブルークレール)が
出来上がりました。
史上最高の香りを、皆さんにお届けできることが
何より嬉しく思います。
香りでより美しくなりましょう。
◆rose du bleu clair(ローズ ド ブルークレール)商品ページ
※予約不可。7/11一斉発売。
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