2018年06月05日

オイル美容法について考えてみませんか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

1:オイル美容って何?

オイルマッサージのイメージ

オイルを使用したスキンケアの総称として『オイル美容』と呼ばれています。

例えば、
・クレンジングの際にオイルを利用する・・・クレンジングオイルとして
・お顔や身体のマッサージでオイルを利用する・・・美容オイルとして
・洗顔後、入浴後にオイルを利用する・・・保湿オイルとして
・化粧水とオイルを混ぜて使用する・・・ちょい足しアイテムとして
・シャンプーの後にオイルを塗ってから髪を乾かす・・・ヘアオイルとして
・日焼けのケアとして利用する・・・栄養&保護オイルとして
・オイルをお風呂に入れて入浴する・・・入浴剤として
・リラクゼーションのために利用する・・・アロマオイル・香水として
など、様々な場面で利用されることがありますよね。

オイルの特徴や使い方を知れば、その用途は幅広く、みなさんの美容テクニックが増えていく可能性も!

『オイルってどうやって使ったらよいかわからない・・・』
『オイルって重いんでしょ?私には合わなそう・・・』

そんなふうに遠ざけてしまうには惜しいのが「オイル美容」です。
この機会にぜひオイルの性質や特徴を知って、あなたの美容アイテムのひとつにプラスして、より心地よいお手入れをしていただきたいと思います。

2:豊富な種類のオイルを知ろう!

複数のオイル

色々なシチュエーションの「オイル美容」があることは先ほど紹介しました。
次に“どんなオイルがあるのか?”を少し見ていきましょう。

アボガドオイル、アルガンオイル、オリーブオイル、カシューナッツオイル、
クルミオイル、月見草オイル、パームオイル、ひまわり油、ホホバオイル・・・・

食用などにも使われている聞いたことのあるオイルが多いですよね。

実はベースとして使用されるオイルは100種類以上あります。
それぞれ特徴が異なりますので、目的に応じて選んでいきたいですね。

今回は、その一部をご紹介します。

【ホホバオイル(ホホバ種子油)】
最も有名なオイルの一つです。
この記事を読まれているみなさまの多くが、名前を聞いた事があるのはもちろん、一度は使用された経験があるのではないでしょうか?

ホホバは、アメリカ南西部・メキシコ北部を原産としており、乾燥した半砂漠地帯に生える常緑木です。
種子が硬く中は乾燥にも耐えられるようになっているようです。そのホホバの種子から採取される液体のロウをホホバオイルと呼んでいます。
歴史は大変古く、何百年も昔から原住民の間では、肌や髪のケアに利用されてきていました。
利用することで乾燥した皮膚を和らげたり、肌の保湿、肌荒れのケアを期待していたようです。

近年では、研究も進みさらに多くの事がホホバオイルに関しての事実が分かってきています。
例えば、私たち人間の肌の油脂成分の一つであるワックスエステルもホホバオイルには豊富に含まれています。
また、その他にも天然トコフェロール、アミノ酸、ミネラル、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなどの豊富な成分を含有しており、様々な肌質に合うと言われています。
また安定性が非常に高いことも特徴で、酸化・腐敗などの品質の劣化が起こりにくいという特徴もあります。
ホホバオイル単体での使用はもちろん、美容液・化粧水・クレンジング・石けんなど様々な種類の化粧品に含まれています。

美容の分野以外になりますと、人工心臓などの機器の潤滑油にも採用されているとの記載も多くあります。
このことからもホホバオイルの安全性はうかがい知れるのではないでしょうか。

【ローズヒップオイル(ローズヒップ油)】
ローズヒップオイルは、野生のバラの一種で、バラの中で最も古い品種のひとつです。
その実は、ビタミンCの宝庫とも呼ばれており、乾燥させてローズヒップティーとしても馴染み深いですね。
ローズヒップオイルは、実の中にある種を圧搾して抽出されます。
1kgの野ばらから3mLしか取れないとも言われている大変貴重なオイルです。
酸化しやすいので、しっかり密封して高温を避けて保存することが大切です。他の抗酸化性の高いオイルと合わせることである程度酸化を抑えることもできます。

その特徴から美容関連の商品に使われることも多く、リノール酸やリノレン酸を多く含んでおり、肌に馴染みやすいオイルです。
ちなみに、リノール酸やリノレン酸は、私たちの皮脂にも含まれている成分なんですよ。

他にも、トランスレチノイン酸やビタミンC、βカロチン、カルシウムなども含まれています。
ちなみに、未精製のオイルと精製済のオイルと両方が販売されていますので、どちらが用途にあっているかは、都度確認しましょう。

ローズヒップオイルが含まれた製品としては、乾燥肌/敏感肌向けの化粧品やフェイシャルマッサージ用オイルなどがあります。
ちなみに、前に紹介したホホバオイルとの相性は非常に良いと言われており、双方が含まれている場合も多くあります。

【アルガニアスピノサ核油(アルガンオイル)】
モロッコに生息するアルガンツリーの実の種から採取されるオイルです。
このアルガンツリーですが、「神の恵みの木」とも呼ばれており、非常に生命力と貯水力に優れているそうです。
こちらのアルガンオイルも100kgの果実から1〜2リットルしか採取する事のできない非常に貴重なオイルなんです。

アルガンオイルには、オレイン酸、リノール酸、パルミチン酸に加えて豊富なビタミンEが含まれています。

クセのないテクスチャで、ベタつきがなく全身に使うことができますので、
様々なタイプの美容製品に含まれています。
特に保湿を目的とした美容アイテムに含まれていることが多いですね。

3:オイルの選び方

アルガンオイル
「オイル美容」で使われるオイルには、単体のものも、オイルを含んだアイテムも、今は非常に多くのものが流通しています。
その価格も手に入れやすいものから高価なものまでさまざまです。
例えば、アルガンオイルですと、100mlあたりの価格で2,000円程度から20,000円程度まで非常に幅広い価格帯になっています。

各製品により、
・オーガニック認証の有無
・抽出溶媒に何を利用しているのか?
・精製オイルなのか?未精製オイルなのか?
・抽出はどのような条件なのか?
など、諸条件により価格は大きく異なります。

また、”製品の良し悪し”と”価格の高低”と”気にいるか、気に入らないか”の3点は必ずしも連動しないかもしれません。
ご自身のお肌の状態を見極めながら、お肌のコンディションに合ったアイテムを選んでいくためにも、手に取ったオイルの性質や特徴を見極めていきましょう。

4:オイルの使い方を知ろう

オイルイメージ
これまで記載した通り、オイル美容に関しては

①様々なシーンで、心地よくオイルを使えること
②様々な種類のオイルのなかからコンディションにあったものを選ぶこと

が大切です。

お手持ちのアイテムに混ぜたり、全身に使ったりとさまざまな使い方ができるオイルですが、精製オイル、オイル製品ともに、製造メーカーや供給会社から
使用に関しての説明書きや注意事項がある場合は、そちらに従って使用していきましょう。
オイルの種類によっては、日中に日の当たる場所に行く場合は、使用を避けた方が良いケースもあります。これは、オイルの光毒性と言って肌荒れの原因となることもあります。

オイルの成分をしっかり理解するために、製造会社のウェブサイトや資料を参考にしてください。

5:最後に

オイル美容のイメージ
ここまでオイル美容に関して紹介してきましたが、その使用感は個人差があります。
また、ご自身のお肌に合う・合わないがありますので、製品をお試しできる機会があれば、ぜひ試してみてください。

みなさまもご自身のお気に入りのオイルを見つけたり、普段お使いの美容アイテムの中にどんなオイルが含まれているかを調べてみてはいかがでしょうか?

これまでとは違った商品選びをすることで、お手入れがもっと楽しいものになっていくことを願っています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

参考サイト

オイル美容の前に、良質なオイルを知る
https://column.blcl.jp/column54/

オイルを先に使うという考え方
https://ameblo.jp/mizuiro-blog/entry-12377653850.html