2019年07月22日

オーガニックコスメの成分について|安心して使える化粧品の選び方

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化粧品を選ぶときに成分をよく確認することはとても重要です。

特にオーガニックコスメを検討されている方の中には、自分が使用している化粧品や、これから使ってみようと思っているものにどのような成分が含まれているのかは、とても気になることでしょう。

しかし実際に、どのような成分が使われていて、それらがどのような役割を担っているのかを理解しているという方はあまり多くありません。

そこで今回の記事では、前半でコスメ用品に含まれる成分についてご説明した上で、後半は安心して化粧品を選ぶための方法をお伝えしたいと思います。

化粧品に含まれる成分

まずは化粧品に含まれる成分にはどのようなものがあるのか理解しておきましょう。

一般的に化粧品は大きく以下の9つの成分で構成されています。

  • 美容成分全般(天然植物成分、肌成分、ビタミン、ミネラル、その他幹細胞エキスなどの新開発された成分など多数)
  • 美容成分を抽出する溶剤(主にBG、エタノールや合成剤など)
  • 防腐剤(化粧品の劣化を防ぐ)
  • 界面活性剤(洗浄力を持たせ、乳化させる)
  • 色素(色味をもたせる)
  • 香料(香りをつける)
  • 油剤(使用感を良くする。一部は美容成分)
  • 溶剤(化粧品の成分を溶かす)
  • 保湿剤(肌の乾燥を防ぐ)

これらはその一般的な化粧品であれば使用されているものであり、オーガニックコスメかどうかを見極めるポイントは、それらの含有成分が自然由来であるか、化学由来であるかという点になります。

なお化粧品に使用される防腐剤として有名なものにはパラベンやフェノキシエタノールがあります。

これらは現在多くの化粧品に使用されていますが、実は合成によって製造された化粧品であれば、それ自体としてある程度の保存力も兼ねています。

石油由来で、製品をしっかりと強く安定化させていくのですから、当然と言えば当然です。

ですから、ケミカルなコスメは、乳化させやすく、テクスチャも良いものが作りやすく、形状を安定させやすい、さらには使うほどに抗菌力や保存力も増していく、という作りやすさ、使いやすさがあります。

それだけオーガニックコスメで、天然植物成分にだけこだわって、乳化、テクスチャ、そして抗菌力や保存力も全て作り上げでいくことの困難がお分かりいただけるのではないかと思います。

国内外のオーガニックコスメ事情

ところで日本国内において、オーガニックコスメに関する薬事法の規定が存在しないことはご存知でしょうか?

そういった事情やその製造の難しさから、純粋にオーガニックな原料だけを使用して製造していなくとも、ほんのすこし天然成分が配合されていれば、オーガニックコスメと名乗っている商品も存在します。

一方で海外、特に欧米はオーガニックコスメに対する基準が高いため、民間の認定機関がたくさんあり、国内でも意識の高いメーカーの中には、それらの高水準な規定を準拠し、認証受けているところもあります。

しかしそれら海外の厳しい認定機関であっても、一部の化学成分をポジティブリストに含んでいるため、完全なオーガニックコスメを見つけることは引き続き困難というのが実態です。

また現在の薬事法では、化粧品の要件として、未開封で3年品質が保たれる必要があります。

当然それがオーガニックコスメであっても同様です。

つまりオーガニックコスメのメーカーは、「オーガニックコスメだから保存力がなくてもいいのだ」という言い訳はできないのです。

そのため本当の意味でのオーガニックコスメを製造しようとすると、天然植物、フィトネナジーだけで、通常のケミカルな化粧品と同様に、「未開封で3年品質が保たれる」ことを目標にして製品開発をおこなう必要があります。

これも完全無添加のオーガニックコスメがなかなか巡り会えない理由の一つとも言えるでしょう。

※ 弊社ではできるだけ冷蔵庫に入れて保存して欲しい、ということをお客様にお願いすることもありますが、それはオイルなどが高温多湿によって劣化することを避けて欲しいなどの理由が主であり、それはどのような化粧品でも一般的に考えて必要なことと考えております。

全成分を確認することの大切さ

いつも申し上げていることにはなりますが、オーガニックコスメを選ぶときは、どのような成分が含まれているのか、購入前によく確認することが重要です。

薬事法で化粧品は全成分表示義務というものが定められているため、パッケージには必ず全成分名が表示されています。

現在はスマートフォンで検索すると、それらがどのような成分であるか知ることができますから、一つひとつこまめに確認することが安全な化粧品と巡り合うための近道です。

また100%天然成分であれば、どれでも安心というわけではありません。

例えばオーガニックコスメと称されるものの中にも、植物性のBG、植物性のフェノキシエタノール、そして複数のパラベンや安息香酸が保存料として使用されていることが多いです。

本当に消費者のことを考えて成分にこだわるメーカーは、保存料にローズマリー葉エキス、大根の根の発酵、ワサビ由来の成分などを使用します。

あるいはそういった保存料をほとんど使用せず、複数の植物が自ずと持っている抗菌作用の複合的な働きを利用していることも多くあります。

多くの漢方などはそれ自体が強い抗菌作用を持っていますが、それをイメージしていただけると良いと思います。

また和漢の植物だけでなく、西洋のハーブも同じことが言えます。

まとめ

オーガニックコスメに限らずコスメ全般について、その成分や正しい選び方をお伝えさせていただきましたが、是非読者の皆様もご自身で本当に良いオーガニックコスメを見つけていただけるとうれしいです。

最後にはなりますが、もしオーガニックコスメに興味を持ち、本当に安心できる化粧品をお探しということであれば、是非ブルークレールのオーガニックコスメをご検討ください。

ブルークレールでは、完全無添加・オーガニックにこだわって商品の製造開発に努めております。

もしご興味をお持ちいただけるようでしたら、一度ホームページをご覧いただけますと幸いです。

https://www.blcl.jp/

最後までお読みいただきありがとうございます。

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