2019年10月13日

化粧品アレルギーとは?原因と対策もあわせてお伝えします

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化粧品アレルギーという言葉を聞いたことはありますでしょうか?

新しい化粧品を使用したタイミング、あるいは今まで使っていた化粧品でも突然肌にあわなくなってしまい、かぶれを起こしてしまうことをそのように呼ぶことがあります。

ただ、この化粧品アレルギーについて、一般にいわれているアレルギーとは少し異なった理解がされてしまっていることがあります。

今回の記事では、化粧品アレルギーと呼ばれる肌荒れがなぜ起きてしまうのか、またどうすれば防ぐことができるのか、さらには安心して化粧品を使用するためにできることはなにか、ということについてお伝えしていきたいと思います。

現在化粧品による肌荒れにお悩みの方は、是非参考にしてみてください。

アレルギーとはなにか

一般的なアレルギーとは特定の抗体(アレルゲン)に対する身体の反応のことをさします。

わたし達の身体は通常、ウィルスや細菌などの外敵から身を守るために、免疫機能が備わっています。

しかしこの免疫機能が特定の抗体に対して異常反応をおこし、むしろ身体にとって悪影響をもたらしてしまうことがあります。

これがアレルギー反応と呼ばれるものです。

またこのアレルギー反応はⅠ型~Ⅳ型まで存在しており、わたし達にとって身近なものでは花粉症などは即時型アレルギーのⅠ型に分類され、アトピー性皮膚炎はは遅延型アレルギーのⅣ型に分類されます。

化粧品アレルギーとは

化粧品アレルギーと呼ばれているのは、化粧品を使っていて肌が赤くなる、さらには肌が火照って熱をもつ、ひどい場合にはかゆみや痛みを伴うことをさします。

実はこの化粧品アレルギー、先程ご紹介した一般的なアレルギーによるものと、強力な刺激成分によるものとに分けることができます。

つまり、化粧品アレルギーとは医学的なアレルギーをさすものではなく、化粧品によるお肌のかぶれ全般を意味する言葉として使用されているということです。

なぜ化粧品かぶれはおきるのか

強力な刺激成分によるものと一般的なアレルギーによるものとに分けて説明していきましょう。

強力な刺激成分によるもの

特定の抗体に対する反応ではなく、化粧品に含まれる刺激成分に対して、お肌が耐えられずにかぶれてしまうケースです。

このようにお伝えすると、いままで問題なく使っていた化粧品でいきなりかぶれてしまうのはなぜかと疑問に思われた方がいるかも知れません。

私たちの肌は薄さ0.02mmの角質層におおわれており、きちんと潤いが保たれていればバリア機能がはたらいて、刺激成分からお肌を守ってくれます。

ところが、ストレスや睡眠不足、栄養不足などの生活環境や紫外線やほこりなどの外的要因の影響で角質層の潤い成分が失われ、このバリア機能が低下してしまうことがあるのです。

また角質層のさらに内部にある基底層では、日々新しい肌細胞が生成されており、この新陳代謝のことをターンオーバーといいます。

肌内部の潤いも失われてしまうと、このターンオーバーも正常に機能しなくなり、お肌の内部からもバリア機能が弱まっていきます。

このようにお肌が弱ってしまっているときに、強い刺激成分を含む化粧品を使用すると、化粧品かぶれを引き起こしてしまうことがあるのです。

特定の抗体(アレルゲン)によるもの

私たちの肌に備わったバリア機能の有無に関わらず、特定の抗体(アレルゲン)によって引き起こされる一般的なアレルギー反応によるかぶれです。

化粧品のなかに含まれるかぶれを起こしやすい成分としては、香料・色素・界面活性剤・乳化剤・PPDAなどがあります。

また意外なことに金属アレルギーの方は、日焼け止めクリームを使用することでアレルギー反応を引き起こすことがあります。

日焼け止めクリームには紫外線を反射・散乱させて肌を守るために、酸化亜鉛や酸化チタンといった金属を使用されています。

通常これらの酸化〇〇という成分は、汗などと交わってもアレルギー反応を起こすことはありません。

しかし稀に純粋な亜鉛やチタンが単体で混ざってしまっていることがあり、それらと汗が交わりイオン化することで金属アレルギーを引き起こしてしまうことがあります。

それらを防ぐには、ナノ化されていない粒子が肌の奥に入り込まない程度のサイズのミネラル成分(酸化チタンや酸化亜鉛)を使用すること、それらを天然成分(天然植物オイルやシリカなど)でコーティングしていくことが大切です。

化粧品かぶれがおこりやすい場所

化粧品を使用する頻度が高く、皮膚が薄い場所は化粧品によるかぶれを引き起こしやすいです。

たとえばまぶたはアイラインやマスカラなど、多くの方がメイクをされる場所である一方、無意識にこすってしまうなどしてかぶれを引き起こしやすい場所の一つです。

また唇も同様でリップなど化粧品の使用頻度が高いためかぶれを引き起こしやすいといえます。

さらには顔以外でも首もとやデコルテなど汗をかきやすい場所は、かぶれがおきてしまうことがあります。

化粧品かぶれがおきたときの対処法

以前から使っていたも含めて、いったんすべての化粧品の利用をストップします。

またインターネット検索に頼って素人療法で治そうとせず、適切に皮膚科専門医で診察をうけることをおすすめします。

なお診察時に、いつ、どの化粧品を使用したのかきちんと説明できるようにすることで、なにが化粧品かぶれの原因なのか正確に診断をうけることが可能です。

アレルギー反応だった場合、アレルゲンの特定にもつながるので、できる限り正確な情報を伝えるように心がけましょう。

化粧品かぶれをおこさないためには

これから新しい化粧品を試してみようと考えている方や、現在化粧品かぶれでお悩みの方まで、今後かぶれを起こさないためのポイントを確認していきます。

アレルゲンに触れないこと

まず化粧品に含まれる成分でアレルギー反応を引き起こしてしまっていた場合は、その原因となった抗体(アレルゲン)に触れないようにすることが何よりも重要です。

新しく化粧品を購入するときは、パッチテスト(※1)や使用テスト(※2)をおこなうことで、アレルギー反応が起きないか確認することができます。

また化粧品には全成分の表示が法律で義務付けられています。

そのため購入時には自分でもよく成分を確認した上で、身体にあわないものは避けるよう心がけましょう。

なおいままで使用していた化粧品であっても、特に公表せず成分表記を変更していることや、含有成分を変更している場合もあるので注意を払う必要があります。

パッチテスト(※1)

アレルギーの原因と思われる物質を塗った絆創膏を身体の一部(背中や腕の内側など)に貼り、2,3日後にその反応を確認するテスト方法

使用テスト(※2)

化粧品を少量だけ実際使用してみて、2,3日後その反応を観測する方法

正しいスキンケアの積み重ね

かぶれの原因がアレルギーでない場合、お肌のバリア機能が弱ってしまい刺激成分に過剰反応している可能性があります。

お肌のバリア機能を回復させるためには日々のスキンケア、とくに保湿に気をつけることが重要です。

朝晩のスキンケアで化粧水や美容液、乳液をきちんと活用して、お肌に潤いを取り戻しましょう。

また使用する化粧品には、角質層に含まれる天然保湿成分(NMF)やセラミド、皮脂に似たスクワランなどが含まれるものを、毎日丁寧に使用することがおすすめです。

正しい生活習慣の積み重ね

お肌の不調は非常に複合的な要因によって引き起こされます。

そのため化粧品だけに頼るのではなく、日々の生活習慣の改善も心がけるようにしましょう。

  • 食事からお肌の栄養となるビタミンやタンパク質、また腸内環境を整えるための食物繊維を十分に摂取する
  • 疲れが身体に残らないように睡眠時間もたっぷり確保するよう心がける
  • 当然喫煙や飲酒は避け、適度な運動をすることで血流をよく保つ
  • 紫外線などの太陽光線から肌を守り、保湿ケアをしっかり行う

これら当たり前のことの積み重ねが、お肌本来の美しさを取り戻し、根本からきれいになることを可能にするのです。

まとめ

お肌のことでご相談される方のなかには「〇〇でアレルギーになります」と、ご自身の経験からお考えになる方もいらっしゃいます。

しかし今回お伝えしたように、化粧品かぶれには様々な要因が考えられるため、自分で考えている以外の原因も考慮したほうがよいでしょう。

また化粧品に含まれる成分を意識して、全成分表示やメーカーのコンセプトを確認しながら、本当にお肌に優しい化粧品を選択されることはすばらしいことです。

弊社ブルークレールではお肌に対するリスクを考慮し、化学由来の成分を一切使用せず、完全オーガニックな化粧品を製造販売いたしております。

真剣にスキンケアに取り組まれたいという方は、是非一度ホームページをご覧いただけますと幸いです。

国産オーガニックコスメ・化粧品のブルークレール

最後までお読みいただきありがとうございます。

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