2019年12月19日

日焼け止めで肌荒れ?その原因と対策を解説します

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太陽から絶え間なく降り注ぐ紫外線から肌を守るため、もはや一年を通して日焼け止めを使用することは常識になっています。

ところが日焼け止めの成分が逆に肌荒れを引き起こす原因になりうるということはご存知でしょうか。

今回の記事では紫外線や日焼け止めの仕組みについて解説したあと、日焼け止めが肌荒れを引き起こす原因とその対策について解説していきます。

日焼けを引き起こす紫外線の種類

私たちの肌が日焼けしてしまうのは、紫外線が原因であるということは多くの方がご存知だと思います。

しかし実は紫外線には大きくわけて3種類あり、それぞれ特性が異なるということはご存知でしょうか。

そもそも紫外線とは、光(電磁波)の一種であり、私たちが普段見ることができる可視光線よりも波長の短いもののことを指します。(逆に波長が長いものは赤外線と呼ばれています)

そして紫外線はその波長の長さによって3つに分けることができます。

紫外線のなかでも最も波長が長いUV-A

紫外線のなかでも最も波長が長いのが、315~400nmという長さのUV-Aになります。

ここでいうnm(ナノメートル)とは、1メートルの1億分の1という非常に短い長さのことです。

波長は長ければ長いほど多くのものをすり抜ける特性があり、UV-Aはその波長の長さから、太陽から地球にやってくる紫外線の中ではもっともたくさんの量が降り注いでいます。

またその波長の長さから、肌の奥深くまで浸透して肌全体を黒く日焼けさせてしまいます。

さらに中長期的にはシワやたるみを引き起こす原因になることでも知られています。

UV-Aよりも波長は短いが強力なUV-B

長時間強い日差しが当たる場所にいると、肌が赤く腫れひどいときには水ぶくれを引き起こすことがあります。

このような日焼けを引き起こしているのはUV-Bという紫外線です。

UV-BはUV-Aよりも波長が短く(280~315nm)、太陽から出発して地球に届くまでにはおよそ9割近くカットされているといわれています。

しかし波長は短ければ短いほど強力という特徴があるため、UV-Bに長い間さらされるとお肌は赤みを帯びた日焼けを起こしてしまい、さらにシミそばかすなどの原因になってしまいます。

UV-Cはさらに波長が短いため地球には届かない

紫外線には他にもさらに波長が短い100~280nmという長さのUV-Cが存在します。

しかしUV-Cは地球に届く前にすべてカットされてしまうため心配する必要はありません。

つまり日焼け止めとは、このUV-AとUV-Bからお肌を守ることを指します。

SPFとPA

以上のことを踏まえながら、日焼け止め商品でよく目にするSPFとPAについて確認していきます。

SPFとPAとは日焼け止めの効果を表す際に用いられる指標になります。

SPF

SPFとはSun Protection Factorの略で、UV-Bによって引き起こされる赤くなる日焼け(サンバーンといいます)をどれだけ長い時間防いでいられるかを表す指標です。

たとえば、通常10分でサンバーンが起きてしまう人にSPF30の日焼け止めを使用すると、10分×30倍の300分まで日焼けする時間を遅らせることができます。

PA

PAはProteciton Grade of UV-Aの略です。

こちらは名前にもある通り、UV-Aによって引き起こされる黒くなる日焼け(サンタンといいます)をどれだけ抑えることができるかという指標になります。

PAはPA+からPA++++までその日焼け止め効果が4段階に分かれており、+が多くなるほど高い日焼け止め効果を持ちます。

しかしここで注意が必要なのが、SPF/PAともにその効果が高くなればなるほど、より強い日焼け止め成分が使用されることになるため、お肌に対するマイナスの影響も大きくなります。

またSPFとPAはその指標が時間となっていることも重要なポイントです。

そのためSPF20~30、PA++か+++ほどの日焼け止めをこまめにつけなおすことで、SPF50あるいはPA++++を使用するのと変わらない効果を得ることもできます。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤

さらに日焼け止めに関して知っておくべきポイントとして、使われている成分にも注目してみましょう。

紫外線を防ぐための成分には大きく紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。

紫外線吸収剤

ケミカルと呼ばれることもある紫外線吸収剤は、文字通り紫外線を吸収してそれを熱エネルギーに変換して日焼けを防止します。

代表的な成分として、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸があります。

紫外線吸収剤は、肌の上で化学反応を起こして熱を発生させるため、あまり強力なものを使用すると、お肌にとっては逆に負担になって肌荒れを引き起こしてしまう可能性があります。

紫外線散乱剤

一方で紫外線散乱剤はノンケミカルと呼ばれることもあり、こちらは紫外線を肌の表面で反射して、それ以上浸透することを防ぎます。

紫外線散乱剤の代表的な成分としては、酸化チタンや酸化亜鉛などです。

紫外線散乱剤は紫外線吸収剤と違い、化学反応を起こすわけではないため、基本的には肌荒れを引き起こすことはありません。

しかし稀に酸化チタンや酸化亜鉛の中に純粋なチタンや亜鉛が混ざってしまうと、汗と混ざってイオン化され、金属アレルギーによって肌荒れが起きてしまうことがあります。

こういったことを防ぐためにも、お肌の奥深くまで浸透してしまうナノ化された商品は避けることが重要です。

日焼け止めは万能ではない

また日焼けを予防する最善の方法は、逆説的ではありますが、日焼け止めに頼りすぎないことです。

あくまで日焼け止めは補助的な扱いとしつつ、そもそも日焼けをしないように注意することと、その後のケアがとても重要になります。

日焼けを予防する

どんなに強力な日焼け止めを使用していたとしても、太陽から大量に降り注ぐ紫外線を100%回避することはできません。

そのためそもそも直射日光に当たらないようにする工夫がとても大切です。

たとえば日中はなるべく外出は避けたり、どうしても外出する必要がある場合は日傘や帽子、サングラス、手袋を着用するなど、とにかく紫外線をブロックするようにしましょう。

日焼け後のスキンケア

そうはいってもレジャーの後など、やむを得ず日焼けしてしまった場合には、とにかく保湿が重要になります。

紫外線に長時間さらされたお肌は軽い火傷状態になっており、とても激しく乾燥しています。

お肌は長い間乾燥した状態が続くと、新陳代謝であるターンオーバーが正常に機能しなくなり、シミやそばかすになったり、その後乾燥肌やオイリー肌など多様な肌トラブルを引き起こす可能性があります。

またターンオーバーを正常に保つためには、普段から生活習慣を規則正しく保ち、ビタミンやミネラルなど高栄養価の食事を心掛け、日頃から丁寧なスキンケアをおこなう必要があります。

まとめ

お肌の大敵である紫外線から身を守るために、日焼け止めは強い味方です。

しかし一方で強力な日焼け止めはお肌にとって悪影響を与えてしまうこともあります。

また日焼け止めに頼りすぎず、普段から紫外線を予防する意識を持ち、日々のスキンケアも十分におこなうことが重要です。

今回は日焼け止めについて詳しく解説してきましたが、ブルークレールの日焼け止めは日焼け止めの効果とお肌への影響の両方に配慮してバランス良く作られています。

また日焼け止め自体にもお肌にとって良い成分を配合することで、紫外線対策とスキンケアを同時におこなうことが可能です。

さらには酸化チタン、酸化亜鉛といった紫外線散乱剤を使用しておりますが、成分のナノ化も行っていないため、お肌の奥深くに浸透する心配はありません。

もしいま日焼け止めについてお考えでしたら、是非一度商品をご覧いただけると幸いです。

UVラグジュアリーデイクリームII SPF23/PA++

最後までお読みいただきありがとうございました。

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