オーガニックコスメの品質の見極め方|本物の化粧品に出会うには
オーガニックコスメについて調べいくと、日本ではその品質基準が曖昧であることを知り驚かれる方がいらっしゃいます。
実際、現在の日本の薬事法にはオーガニックコスメに関する明確な基準が存在しないため、その品質はメーカーが発している情報から消費者自身が判断するしかありません。
しかしながら、何も参考にする情報がなければ、どのような基準でその良し悪しを判断するべきか悩んでしまうことでしょう。
そこで今回の記事では、オーガニックコスメの品質について判断基準を持つために必要なことを記載させていただきます。
これからオーガニックコスメ選びをされる方は是非とも参考になさってください。
高品質なオーガニックコスメとは
オーガニックコスメのメーカーである弊社として、高品質なオーガニックコスメの条件を以下のように考えています。
- 海外認証機関から認定を受けた成分を使用し、安定剤/保存料/界面活性剤も使用していない
- 薬事法において全成分表示義務のない、キャリーオーバーにまで配慮されていること
- テクスチャにも心がけ、使い心地や使用感に満足を得られること
それぞれ簡単に解説させていただきます。
海外認証機関から認定を受けた成分を使用し、安定剤/保存料/界面活性剤も使用していない
日本とは異なり、オーガニックコスメに対する意識の高い海外では、オーガニックコスメに対する認証機関がいくつもあります。
その中でも弊社が商品製造を行う際に、参考にしている認証機関についてご紹介させていただきます。
名称 | 国 | 概要 |
---|---|---|
有機JAS | 日本 | 日本の有機・オーガニック農産物の認定機関。農場は最低3年以上農薬を使っていないこと、化学肥料は使わないこと、肥料を使用する場合は有機・オーガニック肥料のみを使用すること、栽培によって環境を破壊しないこと、その他環境・衛生管理の整備などにおいて厳しいオーガニック基準が設けられ、農林水産省認定の第三者認証機関による検査によって認証が行われます。 |
ECOCERT エコサート |
フランス | フランスのオーガニック製品認証団体。製品中で自然由来成分が95%以上であり、かつ植物由来成分の95%以上にオーガニック認証のある原料を使うこと、地球環境を守るため、環境汚染の可能性のある成分を使わないことなど膨大な項目をクリアすることが必要となります。 |
エコサート・ナチュラル認定 | フランス | 製品中で自然由来成分が95%以上かつ、植物由来成分の50%以上でオーガニック認証のある原料を使うこと、残留農薬検査をクリアしていること、遺伝子組み換え原料でないことなどが基準です。ブルークレールではオーガニック認証表示に合わせ、エコサートナチュラル認証取得の成分についてはエコサート認証として明示しています。 |
COSMOS/コスモス | 複数 | COSMetic Organic Standardの略でエコサートをはじめとする5つのオーガニック認証団体*により2010年に設立されました。植物由来成分の95%以上にオーガニック認証成分を使用するなど、エコサート認証が基準となっています。*5つのオーガニック認証団体:BDIH(ドイツ)、Cosmebio(フランス)、ECOCERT(フランス)、 ICEA(イタリア)、SOIL ASSOCIATION(イギリス) |
ACO | オーストラリア | Australia Certified Organicの略で、オーストラリアの最大のオーガニック認定機関です。95%以上がオーガニック認定原料で、残り5%に関しても厳しい基準をクリアした天然の原料でないといけません。ACOは食品基準でのオーガニック認定機関であり、口に入っても安全なレベルの厳しい基準を設けています。 |
USDA | アメリカ | United States Department of Agricultureの略で、アメリカの連邦農務省が定める全米統一オーガニック認定です。水分および塩分を除き、重量ベースで95%以上がオーガニック原料でなければならないこと、各原料においては農産物であれば収穫前の3年は農薬や化学肥料の使用されていない土地で有機栽培されること、家畜に関してもオーガニックとして生産された飼料を給与し、成長促進剤や抗生物質は使用しないこと等の細かなオーガニック基準が決められています。 |
BDIH | ドイツ | 2000年にドイツで作られた自然化粧品のオーガニック認定機関です。可能な限り有機・オーガニック栽培または野生の植物から抽出した原料を使用すること、生態系に影響を与えないこと、合成着色料、合成香料、シリコン、パラフィン、石油製品、エトキシ化物質は使用しないこと、天然成分で防腐することなどの厳しいオーガニック基準が設けられています。 |
IMO | スイス | 1990年にスイスで設立されたオーガニック認証機関です。有機・オーガニック農作物であること、環境にやさしい製品の点検を行うこと、オーガニック証明と良質な保証のための有名な国際的オーガニック認証機関の一つです。アメリカのUSDA認証にも公認されています。 |
バルカンバイオサート | アメリカ | バルカンバイオサートはアメリカのNOP (National Organic Program/ナショナルオーガニックプログラム)の規則に準拠しており、上述のUSDAと同等のオーガニック審査基準を設けています。 |
しかしながら、これらの認証機関の認定を受けていたとしても、一部植物由来の安定剤/保存料/界面活性剤はポジティブリスト(使用が許可されているリスト)に含まれているため、成分として使用されている可能性があります。
そのため認証機関の認定はあくまで一次フィルターのように考えて、その上で全成分表示を自ら確認することをおすすめいたします。
その他化学由来成分や全成分表示義務のないキャリーオーバーにまで配慮されていること
ドイツやフランスの老舗メーカーには、商品自体にオーガニック認証を受けているところが多くあります。
しかし日本ではオーガニック認証を受けた成分を一部使用して、あわせて化学由来成分を使用したとしても、オーガニックコスメを謳うことができてしまいます。
このような背景からも、オーガニックコスメという言葉だけを盲信するのではなく、実際に全成分表示を確認した上で、どの化粧品を自身のお肌に使用するか考えるべきでしょう。
また薬事法の全成分表示義務のないキャリーオーバーについても配慮が必要です。
全成分表示に記載されていなくても、成分の抽出や製造過程で使用される化学成分が微量ではあるものの化粧品内に含まれている可能性があります。
これら微量の化学成分はすぐに影響を及ぼさなくとも、長期にわたって使用し続けることで蓄積害となってしまうかもしれません。
こういった懸念を排除するためには、メーカーのウェブサイトやパンフレットを参考にしながら、どのようなコンセプトで商品の製造をおこなっているのかを知ることが有効です。
テクスチャにも心がけ、使い心地や使用感に満足を得られること
どれだけ成分や製造過程にこだわりを持っていたとしても、化粧品である以上、使い心地が悪かったり、使用感がイマイチだったりしてはメーカー側のエゴになってしまいます。
たしかに、純粋にオーガニックな原料だけで成分の乳化をおこない、テクスチャを維持することは非常に難易度が高いため、オーガニックコスメを利用された方の中には、普通の化粧品に比べて使い心地が悪かったと言われてしまうことがあります。
しかしながら、そういったことを消費者に押し付けるのではなく、メーカーの努力によって両立してこそ高品質なオーガニックコスメと言えるのではないでしょうか。
お肌に良い成分だけを使用しつつ、使い心地も良いものを使いたいという思いを諦める必要はありません。
まとめ
今回の記事では、オーガニックコスメに関する品質基準の見極め方について説明してきました。
これからオーガニックコスメを選ぼうという方に、すこしでも役立つ内容であれば嬉しいです。
またもしどのオーガニックコスメすればよいか決めかねているということであれば、是非一度ブルークレールのオーガニックコスメをお試しください。
ブルークレールのオーガニックコスメは豊富な美容成分を配合し、白神山地の湧き水を使用、徹底的なオーガニック・完全無添加にこだわり製造しています。
また毎日使い続ける利用者さまに安心して使い続けられるように、全成分表示義務のないキャリーオーバーも含めて、一切化学由来成分は使用しておりません。
是非一度ホームページをご覧いただけますと幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。